丹波篠山に黒豆を買いにいきました。


令和5年10月12日(木)      晴れ

 

 10月には、丹波は黒豆を買う人で、平日もいっぱいです。少しでも安く良いものを買いたくて、以前は篠山の中心ではなく、少し手前の今田町の黒豆畑で買っていましたが、今年は丹波の街中で買ってしまいました。

 本日のお目当ては、黒豆とともに「小田垣商店」のカフェでのランチ。今年の3月に入って、その落ち着いたお庭と豆を随所に使ったお料理を味わってから、また行きたかったんです。


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丹波の黒大豆ごはん、篠山牛のローストビーフ、篠山のとろろ、赤きゃべつと人参のピクルス、なすの肉味噌和え、夢豆腐木村さんの黒豆豆腐、黒豆みその味噌汁、柿と黒豆の甘煮。

 

 なすの肉味噌は、ピリッと辛くカリカリした煎りだいずの食感が楽しい一品でした。

 

その後は、落ち着いた河原町商店街を散歩。


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 最後に篠山城から街並みを一望して帰りました。
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娘の結婚式


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2023年10月1日(日)    曇り

 

 ラスイート、オーシャンズガーデンでの結婚式。家族のみの食事会とフォトウェディングくらいに考えていたのが、式場での結婚式と‼️

 結婚式を簡略化する風潮とは、やや逆行しているけれど、家族のみの小さな式です。

 母が作ってくれた着物を着ることのできる有難い機会と捉え、前向きに。つい楽をしたいと思いがちな我が身を叱咤激励して、本日に望みたいと思います。

控え室

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 たった三人しかいない我が家には広すぎる控え室でした。

留袖

 30年ぶりに留袖を着ます。以前の式で着た留袖には、カビが。今回は母が着た物を着ました。


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とても上手な着付けさんで、手早く着ていても楽に感じます。


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三宮からの海が見渡せる素敵な式場でした。

 

東北旅 第1回目


 令和5年9月25日(月)  薄曇り

 

 東北という土地には、憧れを持ちながらなかなか行く機会がありませんでした。そこで、何度かに分け、少しずつ味わって行こうと思います。

 

 今回は、仙台空港からまずは松島へ。

 芭蕉戻りの松での松島湾の風景。

 
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松島遊覧船

仁王丸で出発


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瑞巌寺


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盛岡 

 岩手銀行赤レンガ支店


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 啄木新婚の家


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 夕飯は川沿いのバル


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9月26日(火)   曇り

 朝からガッツリモーニングを食べて出発。今回泊まったロイヤルネットホテルはなかなかよかった‼️特にお風呂。

 まず、訪れたのは福田パン。休み。

 次に小岩井農場。時間外なので、外からだけ。本当に大規模。


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遠野

旅の蔵
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物語の館


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賢治のチェロ

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伝承館


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カッパ淵


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常堅寺の狛犬
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花巻

宮沢賢治記念館


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賢治のバラ
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山猫軒


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9月27日(水)    雨のち晴れ

平泉


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中尊寺


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高館


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無量光院跡
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毛越寺


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観自在王院


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道の駅平泉で昼食

ガルギールそば

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厳美渓


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空飛ぶ団子

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高野山夏季大学

 

8月4日(金)~6日(日)

4日

 毎日新聞主催の第97回高野山夏季大学に初めて参加しました。午前中に高野山について、ざっくり、壇上伽藍、金剛峯寺奥の院を見学。壇上伽藍と金剛峯寺は明日じっくり見ることにして、奥の院をじっくり見て回りました。

 浅野内匠頭法然上人、親鸞聖人等の供養搭、一つ一つの立派な墓にびっくり。たくさんありすぎて、織田信長明智光秀伊達政宗等の有名どころを見逃してしまいました。


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 高野山自体が、一つの大きな集落となっていて、こども園から小、中、高、大学のほか土産物屋さんから銀行、郵便局、なんでもあります。

 夏季大学は、高野山大学の松下講堂でありました。


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 最初の講師は、料理研究家土井善晴さん。

 毎日の料理を美味しいものにと気負う必要はない。一汁一菜、すなわち「飯、汁、香」は、美味しいより体を作るものとして作る。ただ、更に季節を楽しむ一皿をつけることで、食事を楽しむことが出きる。今、ここにあるものを喜ぶことの大切さ。生きるための食事と楽しみを分けて考え、合理的でありながら、季節を楽しみ喜ぶ、囚われない姿勢を料理の面から言及していました。なかなか、話がおもしろく引き付けられました。

 

 二番目は、元陸上選手の為末大さん。

 シドニーオリンピックでの転倒の話から、基本に忠実に自分に念じて練習することの大切さと、しかし、囚われ過ぎてしまうことへの危険。では、どのように練習するか。具体的な小さな目標に目を向ける。オリンピアンに限らず、普通の人でも自分の体に向き合い、小さな目標に集中することで、ゾーンの状態のごとく幸せな感覚を得ることが出きる。

 

 以上の講義のあと、宿泊する宿坊「成就院」に。夕飯はしっかり精進料理。


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 夕飯のあとは、壇上伽藍のライトアップを見に行きました。


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5日(土)   晴れ

 朝方は、本当に爽やかで気持ちがいいです。朝の散歩のあとは、7時から朝食。昨晩同様、一番乗り。


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 精進料理。昨晩は黒豆だけど、今朝は煮豆。がんもどきの含め煮がたんぱく質。薄い味付け海苔が野菜?

 高野山大学のそばにある金剛三昧院に行きました。ここは、北条政子が、頼朝、の霊を慰めルために建てたとか。


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 拝観料500円のため、外から拝観です。確かに屋根の形は、銀閣寺と似ています。鎌倉時代の形なのでしょうか?

 今朝の講義は大阪市立美術館長の内藤栄さんです。「仏教と布施」

 布施とは、修行の一つで、自分のものを「喜舎」することで、菩薩となる。

 鑑真が渡来したのは、自身の修行としてきたのだ。

 また、東大寺の大仏は、国民に無理強いしたのではない。聖武天皇は「私は天下の財を使って建てることができるが、それでは意味がない。皆が喜舎することにこそ意味がある」とのべ、布施をした人々を記載している。

 また、正倉院の宝物は、聖武天皇が死後、聖武天皇の宝物を寄進する。

 以上のように、布施により大仏は作られ、宝が後世に引き継がれた。

 

 浅田次郎「時代小説の世界」

 徳川家康は、「悩んでも仕方がないことにはすばやい決断を下した」

 例えば、小田原征伐の際、秀吉に関八州への左遷を命じられても、即答で引き受け、当時どやつを発展させた。また、欧米の植民地政策から逃れるために鎖国を実施し、250年にわたる太平の世を築いた。

 また、幕府の組織では、老中と若年寄のツートップも各々4.5人用意し、それが月替わりで仕事をすることで権力の集中を防いだ。

 現在の時代劇ブームは、殺傷沙汰ではない江戸時代を背景にしており、それが女性にも受け入れられる要因である。そういった背景を知りながら、時代劇に親しみたいものだ。

 

お昼ごはんは、宿坊で精進カレー。 

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 肉、タマネギは使わず、豆腐とミックスベジタブルが入っていました。

 

 

前橋汀子「私とバイオリン」

 幼稚園で偶然習い始めたバイオリンの世界、それは少女時代から、たくさんの人々との出会いにより広がっていった。

 最後に演奏されたバッハの「シャコンヌ」。高音部は、その特徴である人の心の琴線に触れるように響き、低音部は優しく心を撫でてくれる。その音域の広さに、活動歴50年の凄さを感じられた。

 

市毛 良枝

「登山を知って見つけた自分らしさ」

 子供の頃から、「自分は運動は苦手なんだ」と考えていた市毛さんが父親の入院をきっかけに知り合った医師達の言葉から、山に登り始める。すると、「自分の体の持つ能力を認められるように」なり、そこから「山の魅力を人に語るように」なっていった。今までは、「やってもできないんじゃないか」と考えてやらなかったが、それからは「やらなきゃできない」と考え、様々なことにチャレンジし、交遊を広げていった。百歳でなくなった母親は何度も脳梗塞をおこしていったが、それまでの趣味がリハビリに意欲を持たせ、生きる活力となった。

 最後まで好奇心を持って生きる。

 人生は楽しんだもの勝ち

 そして、学びが遊びになる。

 

 本日の夕食。


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6日(日)   晴れ

 

 朝、6時起床。大門を見に行く。

 壇上伽藍の中門を見て、大きいと感じていたが、大門はさすがに規模も大きくどっしりとしていた。


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七時から朝食。


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 7時30分に出発。

 緩い山道を上がると女人堂。ここで息子と別れて見送った昔の母親の気持ちを今の自分になぞらえ、手を合わせた。

 そこから道を戻ると、真田幸村が滞在した蓮華定院
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 その横にあるのが、徳川家霊台。


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 本日の講義

理論物理学者 橋本幸士

「宇宙を支配する数式」

 宇宙の真理を発見するとは、「正しい式を書くこと」。一度その数式が正しいとなると、それは宇宙全体に適用される。宇宙を支配する式は長いが、たった一つだけである。その宇宙は素粒子でできている。

 

 

大名倒産

6月30日(金)   雨

 

 8月に「第97回高野山夏季大学」に行きます。今年の講師の一人、浅田次郎さんについて知るため、作品が映画化された「大名倒産」を観てきました。

 恥ずかしながら、あまりこの方の作品を読んだことがなく、「あの山岳小説の方ね。」など新田次郎さんと間違えてました。

 時代小説を多数書いておられますが、とてもポップで読みやすそうです。この「大名倒産」も、父親が息子に「大名倒産」の罪をきせ、切腹か!なんて場面もありましたが、実際は血が流れる場面はなく、残酷というよりは、時代設定こそ江戸時代ですが、現代の話と置き換えて考えられる痛快な話でした。


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 主演は、神木隆之介、その父親役が佐藤浩市、育ての父親が小日向文世などなかなかのキャストで、少々時間設定に無理がある内容だろうと突っ込みたいところもありましたが、映画は楽しいものでした。


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 (内容)

 越後の丹生山藩の鮭売りの息子が、実は大名の跡継ぎだと知らされ、突然大名に。しかし、その藩は、借金25万両、今のお金で100億円。それを知った小四郎が隠居して一狐斎を名乗る父に相談する。そこで授けられた策が「大名倒産」。すなわち藩を倒産させて幕府に借金を肩代わりさせること。でも、それは借金の責任を小四郎に押し付け、小四郎はその責任を取って切腹することに。借金返済の期限は4ヶ月。そこで、幼なじみのさよ、兄の新次郎、喜三郎らと節約プロジェクトを始め、不要なものをどんどん売り、屋敷を手放していく。しかし、幕府に「倒産」を疑われ、借金返済の期日は縮められる。さらに参勤交代の時期とも重なり、更なる借金が増えていく可能性さえ。


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 でも、それを今はやりのキャンプ感覚で、乗りきり、故郷の丹生山藩に戻る。そこで見たものは、主要産業だった鮭漁は廃れ、農地には人影がなくなっていた。やつれた育ての父親に会い、最後の塩鮭をもらった小四郎は、藩の財政に疑いを持ち、幼なじみや若手の侍たちと台帳を確かめていく。そこで分かったことは、台帳の不正記入。江戸に戻り、首を吊り掛けた勘定方から「天元屋」に大金が流れていることをしる。その証拠を突き止め、老中に不正を訴え、倒産と切腹は回避できます。さらに故郷の丹生山藩は、塩鮭を江戸で売り、元の平和が戻っていきました。

 

 

 あり得ない時間設定ながら、身分の高さや能力で人を見ず、人としての心で判断する潔さがこの映画を爽やかなものにしていました。兄、新次郎は鼻を滴し、「うつけもの」と言われ、恋人の父親から結婚を反対されていました。その父親に小四郎は「兄の心の美しさ」を訴えます。この学歴社会、能力至上主義の現代では死語となっている言葉。最近、障がいのある方が主人公の作品も増えてきていますが、世の中が、このようにお互いを考えあえる世界になって欲しいものだと、しみじみと考えさせてくれました。


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高知県「モネの庭」の旅

令和5年6月16日(金)~17日(土)   晴れ

 

 有名なモネの「睡蓮」。

世界で唯一、その絵のモデルのフランス.ジヴェルニーの「モネの庭」を再現した高知県の北川村「マルモッタン」に行って来ました。

 

 晴れていると本当に気持ちのいい明石大橋を越え、淡路島の高速道路を快適に飛ばすと、あっという間に鳴門海峡にやってきました。金曜日の朝ですから、もちろん徳島の道路は通勤のための渋滞。それでも、高速道路を走らず国道55号を通って、室戸岬をぐるっと回って行くことにしました。

【馬路村で温泉に入る】

 柚子の里として知られた馬路村。海岸から山に入って行くと、静かで穏やかな村に到着しました。真ん中を川が流れる細長い小さな村でした。村の至るところに柚子が植えられ、村の中央に柚子の加工場がある、柚子と森林の匂いが漂う場所です。まず、村に着くとふるさとセンター「まかいちょって家」に行きます。そこで村の説明を伺い、村のアプリを入れます。このアプリをいれると、馬路温泉の入湯料が無料になります。

 村には食べる所は、馬路温泉かやまなみ食堂しかありません。やまなみ食堂は一時までしか入れず、必然的に馬路温泉に行くことに。

 馬路温泉は、ふるさとセンターから川に沿って村の端まで行ったところにあります。

 メニューには、あかうし、土佐ジロー、アマゴ、鮎などの料理が。


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 どれも魅力的でしたが、私はあまごの唐揚げ丼。


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 バリバリの唐揚げに特製の柚子酢だれをかけて頂きます。アマゴはもちろんですが、この柚子酢だれが本当に美味しかった‼️香り高くて、ポン酢より濃い味が、しっかり具材にからまって、アマゴの淡白な味が膨らみました。

 

 夫が注文したのは、赤牛の焼き肉丼。前回の高知の旅行で食べそこなったからだそう。


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 しっかり肉が乗っかっていて、かなりのボリューム。甘辛いタレがごはんによく絡んでいました。

 最後に箸袋がちょっといい感じ。


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 温泉に入る前に、村を散策することにしました。温泉の敷地内にあった施設に張られていたポスターがとても印象的です。


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 温泉の向かい側には、かつて林業で栄えた頃、木を運ぶ森林鉄道が走っていて今でもその頃の列車を縮小したものや、急な斜面の運搬用のインクラインに乗ることができるそうです。


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 川沿いの村をゆっくり歩くと、なんだかゆったり時間が流れて行くようなんです。


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馬路村の飲料水のラベルは、この村をよく表しています。この後、温泉に入ったのですが、平日の昼間ということもあり、お客さんは私一人だけ。日差しが燦々と入る明るい半露天風呂。お湯はやや熱いけれど、お湯からあがると、柚子のエキスでも入っているのかと思えるほどの、しっとり感。驚きました。

 

黒潮鉄道に乗って大山岬の夕日を見に行く】

 宿泊地は奈半利。そこから一時間に一本しかない電車に乗り、大山岬に夕日を見に行きました。

無人駅「下山」に6時40分くらいに着くと、そこはだれもいないビニルハウス。そこから海岸に向かって歩いて堤防へ。



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 あいにくの雲が太陽を隠していましたが、何とか太平洋に沈む夕日を見ることができました。太陽が沈むと同時に、また下山駅へ直行です。なんせ一時間に一本の電車です。


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 この土佐黒潮鉄道、駅ごとにやなせたかしのキャラクターがあり、なかなか面白いものです。帰りの電車の車内はそのキャラクターで埋め尽くされていました。


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【ゲストハウス「よろずや」に泊まる】

 今回の旅は、急に思い立ってのことなので、とりあえず「モネの庭」に近いところを選びました。ゲストハウスに泊まったこともなければ、そもそもゲストハウスとは何かも知らずに、「よろずや」に泊まることになりました。

 そこは、ごく普通の民家、玄関には「遍路宿」とありました。入っていくと人の良さそうなおじさん、伊藤さんが迎えてくれ、食事場所や駅、ガソリンスタンドなど、地図を用意して説明してくれました。今から、大山岬に行くと聞くと、時刻表を検索しコピーして、周辺の情報をおしえてくれ、本当に有り難かったです。

 大山岬を見て、食事をして戻ってきたのが、10時少し前。到着すると、部屋の横の台所で伊藤さんともう一人の女性がビールを飲んでおられました。一緒に飲みましょうと誘って下さって、話を伺うと、伊藤さんが「この方のおじいさんは高知県安芸市の作曲家で、弘田龍太郎さんです。」と紹介されました。弘田龍太郎さんは、「叱られて」「春よこい」「鯉のぼり」などを作曲されたとか。その方のお孫さんだそうで、お母さんもピアニストで、その方も「あかる潤」という名前で、日本の横笛の奏者として活躍しておられるそうです。

 ゲストハウスは、どこでもこんな風に泊まり客同士やオーナーさんと交流があるわけではないと思います。この伊藤さんの人柄によるものなんでしょうね。大変得をした気分になりました。

 建物は、ちょっと古いですが、楽しい一時を持つことができました。

 

【北川村「モネの庭 マルモッタン」】

 翌朝、「よろずや」さんで借りた自転車でマルモッタンまで、約二キロ。朝、9時に駐車場に行くと、もうかなりの人が入っていました。

 園内は、水の庭、ボルディゲラの庭、花の庭に分かれています。

   (水の庭)

 モネが描いた睡蓮の咲き乱れる庭。モネの絵が再現されています。


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  (ボルディゲラの庭)

 モネが訪れた地中海。その光と色彩が再現されています。


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 (花の庭)

 駐車場を挟んだギャラリー横にある花の庭。
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 モネの絵が展示してあるギャラリーを出たデッキでは、パン屋さんがあったりカフェがあったり。気持ちよく過ごせます。

 

 今回、睡蓮は満開ではなく、反対に絵に描かれていたバラは、もう散ってしまっていました。でも、十分、モネの庭の雰囲気をたんのうでき、絵の中に入り込めたような気分を満喫することができ、満足です。

 

 【室戸岬

(最御崎寺灯台)

もう少しで室戸岬という所から、ぐっと急な坂道をのぼると、そこには、空海ゆかりの最御崎寺があります。
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 境内には、石で叩くと金属のような音のする岩がおかれてあり、空海が807年に創建した寺は、とても不思議な雰囲気の厳かなものでした。


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 発御崎寺を超えて、太平洋が一望できるところに灯台があります。


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 ここも、恋人の聖地だそうで、それらしいハートマークのものがありましたが、あんまり美的ではない感じです。そんなものがなくとも、太平洋が広がる景色は、清々しいものです。

(室戸岬)

 灯台からまた急な坂道をジェットコースターの如く降りると、すぐに室戸岬が。


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 月見ヶ浜は、数千年前の地面が隆起し、ひっくり返り、まるで子供がおもちゃ箱をぶちまけたようです。本来なら、横に積み重なるべき地層が地面と直角に立っている様子は、地球の歴史を体感させてくれました。


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 月見ヶ浜からもう少し海岸沿いをはしると、空海が修行したとされる「御厨人(みろくどう)」がありました。

 
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 かつて海に侵食されてできた洞窟が、二つあり、右側が「神明窟」、空海が修行していた場所。左側が「御厨人」で生活していた場所だそうです。

 空海が全国を回って修行した話は聞いたことがありましたが、、実際に修行場所を見ると、感慨を覚えました。

 

 今回の高知の旅は、「マネの庭」を見たいというところから始まりましたが、馬路村の穏やかな空気、奈半利の宿の人とのふれあい、室戸岬で知った地球の大きさなど、思わないほどたくさんの実りあるものでした。

 

 

大山 鏡ヶ成、木谷沢渓流


 5月2日(火)   晴れ

 

 今回は、米子道を通って大山にやってきました。蒜山から爽やかな初夏の風を浴びて、と言いたいところですが、昼ごはんを芝生で食べるには、鏡ヶ成はちょっと寒いですね。でも、よく晴れているので、久しぶりに湿原から散策しました。

湿原の入口辺りでは、モズが遊びに来てくれました。


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 湿原の真ん中あたりでは、ウグイスが精一杯の独唱中。


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湿原の中には、イワカガミ


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湿原からキャンプ場にいくと、川辺には大きな葉をしたサンカヨウ


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 とても寒くて、長居はできなくて、次に来たのが、木谷沢渓流。元々は、秘境とも言える静かな場所だったのに、サントリーの水のCM以来、いまや観光バスが止まり、犬を散歩させる人やベビーカーをおす人がいる、にぎやかな場所になっていました。

 それでも、自然の豊かさはまだまだ十分堪能できます。

春の女神のギフチョウ


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清らかな流れ


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可愛いフデリンドウ


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大きなエンレイソウ


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楚々としたエンゴサク


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可憐なクルマバソウ


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岩の上に鎮座するワサビ


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よく見たらなるほど。トラノメソウ


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大きなはっばの、ヤグルマソウ


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大山の我が家を散歩すると、大山クワガタ発見しました。虫ではありません。


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撮影していたら。そばをフクロウが飛んでいきました。ホーホーと鳴くのですが、なかなか見つけられません。

 いつもの大野池では、キアシシギが漁をしていました。


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アズキナシが、あちこちで満開です。


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わが家の庭では、コデマリオオデマリが。


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ハクロニシキも花みたい。


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ことし今年初めて、白山吹が咲きました。


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